2010年2月5日金曜日

だれかのQとグルデヴのA




 グルデヴとは、Swami Sivananda Saraswati Gurudev のことです。日本語の訳を、思いきって現代語にしてみました。分かりやすいように。

Q. What are the two inner enemies that stand in the way of developing Bhakti?
A. Lust and anger.

Q.神への献身の妨げとなる、内なる二つの敵とは、何ですか?
A. 強い欲望と怒り。

Q. What are the ten vices that follow lust.
A. Love hunting, gambling, sleeping in the day time, slandering, company with bad women, drinking, singing love songs, dancing, music of a vulgar nature and aimless wondering about.

Q. 欲望につきまとう10の悪い行いとは何でしょう?
A. ナンパ、賭け事、昼間の惰眠、誹謗中傷、悪い女性とつるむこと、飲酒、ラブソングを歌うこと、踊ること、野卑な音楽、無駄な心配事。

Q.What are the eight kinds of vices that accompany anger?
A. Injustice, rashness, persecution, jealousy, captiousness, cheating (taking posession of other's property) harsh words and cruelty.

Q. それでは怒りに付随する8つの悪行とは?
A. 不正、軽率、迫害、嫉妬、他人の粗探し、詐欺(人の所有物を騙し取ること)、暴言、無慈悲。

 キビシーッ!特に欲望に付随する悪行は、殆どの方がノーマークだったのではないでしょうか?でもこれが行者の世界なんですよね。悪い女性とつるむ、というのは、質問者が男性だったということで、つまり「悪い異性とつるむ」、不純異性交遊・・・・あれ、死語かな・・・?女子などは「だめんずうぉ~か~」してる場合ではないと・・・これも死語? でも、言われてみればその通りです。

 さて、バクティの障害として列挙される一連の言葉は全て、エネルギー的に見ると、それが低い方へ、粗大な方へ流れている状態を表しています。そのエネルギーを極限まで微細で純粋な方向に持っていきたいわけです。初歩の段階では、エネルギーのコントロールトレーニングとしてハタヨガがありますね。行者になるも良し、家庭を育む者になるも良し。どちらも同じように厳しく、また尊い道ですから。

最後に、ゴータマブッダ=お釈迦様の「lust」に関するエピソードを・・・

ある日、弟子がブッダに尋ねました。
「先生、修行に集中したいのに、女性を見ると、その柔らかな美に心惹かれ、胸が高鳴ってしまうのです。どうしたら良いのでしょう?」
ブッダは答えました。

「見るな。」

バッサーッ!! 痛快、一刀両断。正しいな。やっぱり、何度聞いても、何度話しても、好きなんです、この話が。