2010年7月8日木曜日

I got a request! 『学び』について熱く語ってみました~。


 ジョーティッシュによれば、私は、目上の人から支援と尊敬を受ける・・・ということになっていまして、果たしてそういうことなのか、年の離れた素敵ぃ~な人とお付き合いさせていただく機会に、恵まれています。一番のお姉さんは72歳のMさんで、んも~、私の憧れの女性。誰よりも凛として、後姿なんて、どうみても20代なんですよ。Mさんには、ヨガこそ教えますが、それ以外のこと・・・生き様ですか?・・・をその気配から教わっているのは、どう考えても私の方なんですよね~。

 さて、今年出会ったKさんも、私の大好きな人生の先輩。どんなところが好きかというと、とてもカッコいい。そのKさんが、今度外国にTTCにいらっしゃるので、度々お会いして、準備のアドヴァイスをさせていただく機会を得たわけですね。

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イキナリ話、飛びます。
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 ここ数年の風潮なのか、最近、日本における「学ぶ姿勢」に違和感を覚えることが多い。なにかしらの講習に参加して情報というサービスを買う、みたいな感じに・・・かな?とくに、流行りものの世界では顕著、今のヨガとかね。まあ、ゆとり教育とかいろいろありましたしね。デリーのセンターにいた時、幾ら支払うので、私の体重何キロを落として下さい、という人も来たから、日本だけじゃないのかも知れないし・・・。
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 実際、教育現場は、授業で分からないところがあると、「よし調べてみよう」ではなく、「先生に説明の仕方を改善してもらおう」と考える傾向なのだそう。教室までは自力で行っているので、本人は「俺って能動的~!」と思っているかも知れないのだけど、そんなんじゃ学び的にはパッシヴだよね。まあ自力で来るだけましかな。
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 「手取り足取り、ゼロから全部わかるようにして下さ~い!」、挙句は「行ったことないから教室まで連れてって下さ~い!」って、赤ちゃんじゃないんだから、甘えた声だしてもダメざんすよ。 そうやって得た情報は、所詮、馬耳東風だと思うし。
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 本来ならば、解からないところがあったら、自分で追及してみて、自分はどこがどういう風に分からないのか、そこまで明確にしなくてはいけない。そうしないと解かりっこないからです。それで初めて先生との共同作業になる。

 以前、こんなこともありましたね。先生達にアナンタアーサナか何か教えていたら、「えーっ!それ私TTCで教わってないんですけど~っ!」とブーイング。んなもん、私だって教わっとらんわいっ!

 結局、「お金」というものが何よりも力を持ったことの弊害なのかも知れません。智慧を持つべき人間は、スポイルされてしまった。


 「先生、こういう疑問があるんですけど~」と質問してみたとして、先生がその答えを知らなかったとする。もしも、先生が「ごめん、先生も知らないの。調べとくね!」の一言が、どうしても言えなくて、その場しのぎの嘘を答えたとしたら、どうするのだろう・・・?自分も動くことはとても大事。何でも鵜のみにしておいて、いざって時に、先生が間違ったんだから、教えてくれなかったんだから、私は知りませーん!・・・では、地に足がついていないとしか言いようがない。

 ポジティブシンキングというのは、能動的な楽天主義、即ち意思力であって、なんでもかんでも鵜のみにする「識別の放棄」ではない。そして「学ぶ」というのは、ポジティブシンキングだと思う。パッシヴではない、アクティヴで明晰な自己判断力。・・・でも、人生はしんどい。全ての判断を誰かに任せてしまいたい・・・という時だってあるよね。その気持ちもよく解かるんだけど、でもそれは「学び」じゃない。

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 Kさんが、初めて私に会いに来て下さった時、ご自分でコースや旅程などを調べた資料を、ファイル一冊分、ずっしりとお持ちになった。自力で探した本やら、コピーやら。「ここまで何とかしましたけど、何か補足はありますか?それと、ココとココを教えて欲しいです。」って。
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 そのうえ、日本語の翻訳マニュアルはいらないという。苦労するのは承知の上だ、自分で理解したい・・・って。あ~、カッコいいな~と思いましたよ。私の母と同い年なのにね。
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 Kさんの英語は、私がTTCに行った時くらいじゃないでしょうか?つまり殆どダメってこと。私は「サムライウーマンだ!」といわれて今の自分のスピリチュアルネームを授かったのですが、Kさんはまさにサムライ、懐かしい同志に出会ったような気持ちでした。私が心動かされたことは言うまでもありません。微力ながら私の出来ることは全てこの人に捧げたい、と思ってしまいました。ホントに微力で、申し訳ないんだけど・・・。

 日本はレールに乗っかってなんぼの時代を経て来ましたから、最近は、こういう方には滅多にお目にかかれなくなりましたね。でも時代がどうあれ、『学ぶ姿勢』においては、Kさんのスタイルがスタンダードだと、私には思えるんですよね。私を動かしたのは、Kさんの情熱と努力であり、その姿は、また他の誰かを動かすことでしょう。
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 何の本でしたか、Swami Vishnudevananda ji の本を読んでいたら、冒頭にいきなり「Yoga teacher is not baby sitter.(ヨーガの先生は赤ん坊のお守ではない)」とあり、あっぱれ!いやはや恐れ入りました。
                        
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 それからもう一つ、ネイティブアメリカンの格言です。『説明をしすぎれば、相手から学ぶ機会を奪う。そして奪うことは、法に反する。』 アダルマだって。
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 楽して手に入るものなんて所詮ハリボテ、アクティヴでいこう!
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悩める小姑より