2013年6月13日木曜日

三馬鹿トリオ

さてさて、私が何の映画を観て来たか?



当たった人はいたかしら?邦題は「きっとうまくいく」。3、4年前くらいにインドでヒットしたヒンディムービーですが、何故か我が国ニッポンで大ヒット中。そもそも映画館のサイトでチェックしていたら終演間近だったので慌てて観に行くことにしたのですが、当日もう一度チェックしたら公演期間が延びてました。

なので、是非観て頂きたい映画です。これから未来に生きて行く若者と、それから若者を育て見守る立場の壮年以上の人と、あるいは子供を持つ親御さんと、みんなに観て欲しいですね。

舞台は現代の大学。近年ものすごい経済成長を見せ、すっかり競争社会化したインドでプレッシャーを受ける若者達が主人公。目的を履き違えた教育を施す教師や親、社会との戦いがテーマになってます。だから日本でもすごく意味のある映画になったのかも。

「唐突に現れる『西武警察』ばりの爆破シーン」とかもないし、ダンスの時にスイスとかに移動しちゃわないので理解しやすいし、本当に泣けるのよ、笑えるのよ。ドゥパタの裾で涙を拭わずにいられない。相変わらずインド映画は優秀ですな。

諸々の感想。

カリーナ・カプールが医者のインターンの設定で出てくるけど、大御所カリーナ、この貫禄で女学生とは!(後で調べたら32歳だそうだから有りっちゃ有りだね。)

逆に、そのカリーナの相手ランチョー役のアミール・カーンがなんと48歳だったことが分かっちゃってビックリ。大学生を好演。本当にいい男っぷり。

ラージュ役のシャルマン・ジョシは友達のヨゲーシュに似ている。ヨゲーシュの方がもうちょっとイケメン。だけどヨゲーシュは無駄に声が高い(インド人あるある)。あの高い声で「し〜た〜!」

邦題はランチョーのお守りにしている言葉「all is well」から取っているのだけど、「きっとうまくいく」でいいのかなあ、と、思ったりもした。勇気を奮い立たせるとこに呟く台詞で、「きっと大丈夫」のほうがニュアンス的に近い気もするんだけど、インドに立ち返って考えると「うまくいく」とか「大丈夫」とかじゃなくて、もっと深い高いインド人的感覚がある気がする。これを説明すると長〜くなるのでやめる。


それから、


「舞台が現代である」のと「私がインドに居過ぎ」なせいとだと思うんだけど、自分がこっちの世界にいることが、ものすごく不思議に感じた。あの町、あの言語、あの気配。

あれ、あっち(インド)に私は存在しているんじゃないの?
あれ、じゃあ、今ここにいるこの私はいったい何?
あの世界が今スクリーンの中にあるってことは、インドの存在は、夢?


とてもとても、不思議な気持ちなのでした。

youtube でフルで観れるけど、めったにないチャンスなので映画館観てみて!ただし、日本での上映にインターバルタイムはありません。ぶっ通しなのでトイレは先に行っておこう!